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プライベート・プレス──書物と紙片にまつわるエトセトラ
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DATE: 2012/03/16(金)   CATEGORY: 随想録
失われた時を追憶する哀感
紙魚1

 失われた時を追憶する哀感……それを閉じ込めたオブジェを「モーニング・オブジェ」と名づけてみました♪(モーニングは「喪」「哀悼」の意)

 わたくしたちは現在を生きていますが、いまこの瞬間にも砂粒のように時は流れ落ち、砂時計の硝子室に砂が降り積もるように過去は堆積され、保存されています。

 ……この、過去という存在がどこかにひっそりと息づいている情趣、そしてそれを追憶するごとに玲瓏を極めてゆく失われし様々……この哀感への執着の原点は、幼き頃に出会った煉瓦色の洋館にあります。

 あのころから、何一つ、変わっていない……つまるところわたくしの一生は、あの館の周囲を巡ることしかできないのかもしれません。悲哀なのは、そんな状況が自分の理想そのものであること……(汗) ある意味、夢を叶えたのかしら・・・?

 追憶、喪、哀悼に魅せられる理由をエッセイに仕立て、以前、或る雑誌に寄稿しました。5月の個展の題材『死都ブリュージュ』にも少し触れています。


「其処には、ひとの痕跡や、ひとが去った後の情緒をうっすらと留めた空気感が、モノや風景とともにに熟成されて、こんこんと眠りつづけている。懐かしくも、どこかよそよそしい過去の幻影が、時折、やさしい日が射し込みつつも、悲しみと深憂に満ちた見捨てられた庭園のように、眠りつづけている。」


 よろしければ、ご一読下さいませ♪
 →「やさしくきよらかな、一枚のうすき墓標」(2006)
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