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プライベート・プレス──書物と紙片にまつわるエトセトラ
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DATE: 2008/04/22(火)   CATEGORY: 随想録
初夏の便り
二月後半から続いた怒濤の忙しさがやっと一段落しました。体力の限界に挑戦する日々は気持ちからも元気をうばい、気持ちに余裕がない日々は、季節のちいさな変化に目を留める余裕すらありません。

そんなある日、縁あって親しくさせて頂いているT女史からの封書が郵便受けに・・・。お心づくしのお手紙とともに、初夏の風物である静岡産の初物の手摘み新茶が添えられていました。「もう初夏なのだわ・・・」近所の公園の藤棚に、うつくしい薄むらさき色がゆれていることにも気づかずにいたのです。

頂いた新茶は、2008年、静岡市で最も早く摘み取られた露地栽培、初物の新茶とのことでした。人の手で丁寧に摘まれた初物は、それはそれは清々しい香りとお味です。控えめな風味であるからこそ、こんなにも心身にしみ入るのだと思いました。一日に何度頂いても、飽きのこないお味です。新茶に添えられた説明書きに「初物七十五日、初物を口にすると寿命が七十五日延びる、なんて言われます。季節の食べ物を楽しむ日本人の遊び心かもしれませんね」とありました。日々の生活を楽しむ知恵ですね。

T女史は静岡にお住まいで、病院にある図書室の司書をされていらっしゃいます。聡明でチャーミング、一度お会いしたら皆を魅了するような素敵な女性です。T女史のように、日々命と向き合う現場で働かれている、人にこころを尽くすプロフェッショナルの方々にはきっと、不思議な力があるのだと思います。遠くはなれていますのに、殊に心身が疲れている時に絶妙なタイミングでお便りを頂くのですもの・・・。

初夏の風のように、やさしくやわらかなひとときを過ごすことができました。こころから御礼を申し上げたいと思います。
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